SCKILL はもともと中〜上級者向けのツールとして作成したため、初心者には やや使い方が難しいという問題があり、頻繁に質問を頂くようになりました。 そこで、よくある質問をまとめたのが本 FAQ です。
SCKILL は Enrico Shiratti 氏作成の AREAKILL とほぼ互換の機能を持っています。
SCKILL を使うと、指定した範囲内にある空港や周辺施設、山、島などをばっさり 消し去る(一部では爆破ともいう ^^) ことができます。あとに残ったさら地に 自作のシーナリを追加することができるわけです。
SCE - Scenery (Runways, Buildings, Objects, Polygons) TEX - Ground Texture, Elevation Info VOR - VOR Stations NDB - NDB Stations ILS - ILS Stations COM - ATIS/COM Stations IMO - Inner, Middle and Outer Markers ELV - SetElevation (Section 16)
N36:20 E136:23 N36:25 E136:27 JAPAN3* VOR ILS NDB IMO ELVこの例では、北緯36度20分から北緯36度25分、および東経136度25分 から東経137度27分までの長方形の領域に含まれている、VOR, ILS, NDB, Inner/Middle/Outer Maker, 高度指定を JAPAN3*.BGL ファイルから削除します。
範囲の指定は長方形指定の他に、円形の指定もできます。中心点から指定された 距離に含まれているオブジェクトを指定して削除できます。 詳しくはドキュメントを見てください。
なお、削除したいオブジェクトの緯度・経度を調べるには、FS を起動して マップを表示し、スリューモードで調べるのが一番簡単です。
なお、FS98 の場合、スリューモードでは角度の秒の単位が出ないので気 を付けてください。
Areakill のドキュメントによると、Areakill では指定した範囲内にオブジェクトが完全に入っていないとそのオブジェクトは削除されないと書いてあります。しかし、SCKILL では Area コマンドの緯度・経度 で指定された点が指定範囲内に入っていれば削除されます。そのため、AREAKILL とは結果が異なってくるはずです。
SCKILL フォーマット 緯度 経度 N12:34:56 (=N12度34分56秒) E12:34:56 (=E12度34分56秒) N12:34.5 (=N12度34.5分) E12:34.5 (=E12度34.5分) N12:34 (=N12度34分) E12:34 (=E12度34分) AREAKILL 互換フォーマット 緯度 経度 N123456 (=N12度34分56秒) E0123456 (=E12度34分56秒) N12345 (=N12度34.5分) E012345 (=E12度34.5分) N1234 (=N12度34分) E01234 (=E12度34分)
ただ、SCKILL は海外ではあまり知名度が高くないので、海外へ向けてシーナリ を発表するなら AREAKILL 互換の方がいいと思います。 もっとも、SCKILL を宣伝してくださるつもりなら SCKILL 独自でもよろしいかと(^^)
削除されたオブジェクトは北緯0度、東経0度に移動されるだけです。 だから、SCKILL をばりばりに使ったシーナリをインストールして 北緯0度、東経0度に移動すると楽しいことになりそうですが、普通はは そうはなりません。これは LatRange などの指定が合わないため。
でも Areakill が PC-98 上で動作しないという事情があって、 公開しないで置くのはもったいないということになり、修正を加えて 公開に至りました。